身長を伸ばす睡眠

身長を伸ばす睡眠

子どもの身長を伸ばすためには、睡眠も非常に大切な要素となります。
「寝る子は育つ」と言われているように、昔から成長と睡眠の大切さは知られていて、しっかりと睡眠をとることで子どもの成長を促すことになるのです。
特に成長期の体には、質の良い睡眠を確保することが大切になります。
今回は、身長を伸ばすための質の良い睡眠を確保するためのポイントなどをご紹介しましょう。

本当に「寝る子は育つ」の?

「寝る子は育つ」と昔から言われていますが、就寝している時に成長ホルモンがたくさん分泌されるため、睡眠をしっかりとっている子どもは身長も伸びます。
しかし、睡眠時間が短いからといって成長しないわけではなく、しっかりと睡眠を取っている子どもよりは身長が伸びにくいということです。
睡眠している間に成長ホルモンがたくさん分泌されることで成長につながりますが、それ以外にも横になって寝ることで骨自体を休ませる目的もあります。
起きている間は重力が体にかかっているため、伸びようとしても伸びることが難しくなります。
そのため、横になって重力から解放されることで骨自体を休ませ、成長を促すのです。
したがって、しっかりと睡眠をとれている子どもの場合は、骨が伸びやすい時間が多くなり、成長につながっていくということになります。

睡眠中に成長ホルモンを十分に分泌させるためには

成長ホルモンは、脳下垂体から血液中に分泌され、血管を流れて軟骨の組織に働きかけます。
骨だけではなく、骨を支えている筋肉や皮膚などの成長も、成長ホルモンによって促されるので、身長を伸ばすためにはもちろん大切ですが、怪我や病気などの回復にも大きな役割を果たします。
そんな成長ホルモンを十分に分泌させるためには、成長ホルモンが最も活発に分泌されるという22時〜2時の間に寝ていることが大切です。
しかし、ただ寝ているだけで十分に分泌されるわけではなく、いくつかの条件を満たすことでより分泌を促すことができます。
どのような条件があるか見ていきましょう。

深い眠りに入っている

睡眠は、浅い眠り「レム睡眠」と深い眠り「ノンレム睡眠」の2つに分けることができます。
眠ってからすぐに「ノンレム睡眠」となり、この時にたくさんの成長ホルモンが分泌されます。
個人差はありますが、眠ってから70〜90分くらいの間が「ノンレム睡眠」だと言われています。
最近では、子どもの不眠症が増えていて、そのような子どもは身長などの成長に何らかの支障が出てしまう可能性もあるようです。

空腹状態で眠る

あまり知っている人はいないかもしれませんが、成長ホルモンが分泌されやすいのは空腹状態の時です。
なぜなら成長ホルモンが分泌には、血糖値が低い状態という条件があるからです。
成長ホルモンが分泌されやすい22〜2時に睡眠をとったとしても、空腹状態でなければ成長ホルモンはなかなか分泌されません。
また、胃や腸に食べ物が残っている状態では、睡眠自体が浅くなってしまいます。
睡眠中は消化機能自体も低下しているため、消化のために血液が胃や腸に集まってしまうと内臓が休むことができなくなります。
睡眠が浅く、内臓も休めていない状態では、疲れが取れにくくなってしまうので注意が必要です。
そのため、夕食は睡眠の3時間前までに済ませることをオススメします。

身長を伸ばすための睡眠方法は?

成長ホルモンを十分に分泌させるためには、睡眠時間が長いだけではなく質の良い睡眠を取ることも大切です。
成長期の子どもの身長を伸ばせるように、毎日の生活で気をつけたいポイントをいくつかご紹介しましょう。

寝る直前までスマホやテレビなどを見ないようにする

スマホやテレビは視神経を興奮させ、精神的にも興奮状態になってしまいます。
体が眠りにつこうしていても、脳が活発に動いている状態なので、質の良い睡眠や深い睡眠が期待できなくなります。
そのような状態になってしまうと、身長が伸びることも阻害してしまうことになるので、スマホやテレビは寝る1時間前までに留めておくようにしましょう。

お風呂は睡眠の1時間くらい前に

お風呂に入ることで、交感神経を抑えられ興奮を静めてくれたり、リラックスのために必要な副交感神経の働きを活発にしてくれます。
また、お風呂に入ることで体に内部の体温が上がり、下がっていく過程で眠気を誘発する効果も期待できます。
お風呂でたくさん温まれば、その分体温は下がるので深い睡眠へ入りやすくなるのです。
そのため、睡眠の1時間くらい前にはお風呂から上がっておくことをオススメします。
気温が低い冬場は、30分くらい前を目安にすると良いでしょう。

質の良い睡眠を取るためには運動も大切

子どもの場合は、通学などで歩いたり、体育の授業で体を動かす機会が多いはずです。
身長を伸ばすために、質の良い睡眠をとろうとする場合は適度な運動も大切なポイントになります。
しかし、寝る直前にジョギングなどをするのは逆効果になってしまうため、午前中から夕方までに運動をするのが理想的だと言われています。

睡眠環境を見直してみる

質の良い睡眠を取るためには、睡眠環境も大切です。
寝返りが打ちにくい柔らかい布団や枕は同じ姿勢のまま眠ることになり、血行が悪くなってしまう可能性があります。
また、子どもの場合は新陳代謝が大人よりも活発なので寝汗もたくさんかきます。
寝汗でべたべたすると寝苦しさにパジャマやシーツなどを使うと良いでしょう。

起きる時間は決めておく

成長のためには、睡眠のリズムも大切です。
そのリズムを崩さないためにも、平日も休日も同じくらいの時間に起きることをオススメします。
休みの日はどうしても遅くまで寝ていたい気持ちになりますが、普段より30分〜1時間程度遅い時間に起きるようにしておきましょう。
睡眠のリズムは乱れてしまうと戻すのが非常に難しく、睡眠障害になってしまう可能性もあります。
最近では子どもの睡眠障害も増えているので、家族ぐるみで睡眠のリズムを整えるようにしましょう。

質の良い睡眠のためには寝る姿勢も大切

成長を促す睡眠については前述しましたが、それだけではなく寝る姿勢も質の良い睡眠のためには重要なポイントです。
寝る姿勢によっては睡眠の質にも変化が現れ、成長ホルモンの分泌量にも差が出ます。
子どもがぐっすりと眠れているようであれば、質の良い睡眠がとれている証になります。
しかし、呼吸器官が圧迫されるような姿勢では非常に寝苦しく、ぐっすりと眠ることができません。
寝る時の姿勢によっては、骨格の歪みなどが出る可能性もあるので、幼いうちから質の良い睡眠がとれる姿勢で眠ることが大切と言えるでしょう。
呼吸がしやすくぐっすりと眠ることができる姿勢は、肺やお腹が呼吸によって十分に膨らむことができる姿勢です。
うつ伏せ寝に関しては様々な意見がありますが、呼吸がしにくくなってしまう可能性があるので、仰向け寝の方が理想的だと言われています。
胸に圧迫感を感じる姿勢で眠っていると、ぐっすりと眠ることができずに夜中に目が覚めたり、寝起きに疲れが取れていないと感じる原因になってしまいます。
それが酷くなってしまうと、不眠の状態が続くことになり、成長ホルモンの分泌がされにくくなってしまう可能性があります。

睡眠時に呼吸がしやすく、ぐっすりと眠るためには、寝具選びも大切です。
子どもに合う寝具を選ぶことで、呼吸をしっかりできる仰向け寝や横向き寝の姿勢を維持することができ、質の良い眠りへとつなげることができます。
それでも、うつ伏せになってしまうということもあると思いますがそのような場合は、抱き枕などを活用して呼吸が浅くならないようにサポートしてあげましょう。

まとめ

子どもが質の良い睡眠をとり、身長を伸びやすくするためには、家族のサポートが大切です。
子どもが眠る時間帯にはできるだけ静かにしたり、テレビも小さい音で見るようにしましょう。
また、眠る前に叱ってしまうとストレスを感じて寝付けなくなる原因になるので、翌日に持ち越すなど子どもの睡眠を妨げない工夫をしてあげることも大切です。
今回紹介した身長を伸ばすための質の良い睡眠を確保するためのポイントなどは、毎日の生活習慣を少しだけ変えることで実践することができるはずです。
最近は遅くまで塾や習い事を頑張っている子どももたくさんいますが、子どもの成長に睡眠は必要不可欠なものです。
子どもの成長を考えるのであれば、塾や習い事などの勉強だけではなく、日ごろの生活についても今一度考えてみることをオススメします。
子どもの成長を促すためには、家族のサポートが絶対的に必要なので、子どもが質の良い睡眠がとれるように手助けをしてあげてください。