身長を伸ばす方法

子供の身長を伸ばすために!まずは身長が伸びる仕組みを知ろう

子どもが自分の身長に関してコンプレックスを持っていることがあります。
親としても子どもが悩んでいるのであれば、それを解決してあげたいと思うことは当然のことです。
しかし、身長を伸ばすためには食事や睡眠、運動などのサポートが必須であり、しかもこれで確実に身長が伸びるというわけでもないのでコンプレックスを解消してあげることは難しいことだと言えるでしょう。
ただ、「なぜ身長は伸びるのか」「どんな成分が身長を伸ばすのに役立っているのか」などを知っておくと、効率的に身長を伸ばすサポートをしてあげられるでしょう。
そこで今回は、身長を伸ばすために知っておきたい、身長が伸びる仕組みについてご紹介していきます。
ぜひこちらを参考に、効率的なサポートを行っていきましょう。

身長とホルモンの関係性

そもそも、皆さんはなぜ子どもが成長していくのかご存知でしょうか?
漠然と、骨や筋肉が大きくなるからと考えている方も多いかと思います。
もちろん、これは間違いではありませんが、より詳しく知ることで身長を伸ばすためにはどうすれば良いのか、具体的なポイントが見えてきます。

【子どもの成長に欠かせないホルモンの役割】

人間が身体的に成長していくためには、様々な要素が必要となってきます。
たとえば遺伝子による影響や体内で分泌されるホルモン、食事から摂取する栄養、運動や睡眠、さらに出生時の発育状態なども影響があると言われています。
これらの要素の中でも特に必要となってくるのが、栄養・運動・睡眠、そしてホルモンです。
体内で分泌されるホルモンには様々な種類があるのですが、成長に関係しているホルモンはいくつかあります。
まずはそのホルモンと、役割についてご紹介していきましょう。

成長ホルモン

成長ホルモンは、身長を伸ばすために必要なホルモンであり、それ以外にも代謝を促す働きを持つホルモンとして知られています。
人間の体は食事をして栄養を摂取しますが、例え栄養素がたくさん体内に吸収されたとしても、それをエネルギーなどに変える力がなければ吸収しても意味がありません。
そこで体内でエネルギーを変換する行為を代謝と呼びます。
代謝を行うことで様々な栄養素を使えるようにしているので、生きていくためには成長ホルモンは欠かせないホルモンだと言えるでしょう。
この成長ホルモンは基本的に子どもだけではなく大人でも分泌されていますが、第二成長期と呼ばれる前思春期の10〜12歳頃は成長に関わる重要な因子となります。

成長ホルモン放出ホルモン

成長ホルモン放出ホルモンは、その名の通り成長ホルモンを放出するためのホルモンです。
成長ホルモン放出ホルモンは脳の視床下部から分泌され、脳下垂体へ成長ホルモンの分泌を促していきます。

ソマトメジン-C(IGF-1)

ソマトメジン-Cは、インスリン様成長因子とも呼ばれており、骨の成長に関わるホルモンです。
具体的に説明すると、骨が成長するには骨の細胞が分裂する、もしくは一つひとつの細胞が大きくなる必要があります。
ソマトメジン-Cは骨を構成する細胞を刺激し、骨や髪の毛を伸ばしやすくしています。

甲状腺ホルモン

骨は肌のターンオーバーと同じように、一度細胞を壊し新しく作っていくというサイクルを繰り返しています。
古い骨細胞が新しいものに生まれ変わっていくため、強い骨を維持することができます。
甲状腺ホルモンはこのサイクルを促進させ、古い骨細胞から新しい骨細胞を作り出す役割をしています。

甲状腺刺激ホルモン

甲状腺刺激ホルモンは脳下垂体前葉から分泌され、甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンの分泌を促します。

性ホルモン

性ホルモンとは思春期に活発に分泌されるホルモンで、男女の性差を分けるホルモンとも言われています。
この性ホルモンは性差の変化を見せるだけではなく、成長ホルモンの分泌を促進させる働きや、骨の成長を促す働きをしてくれます。
ただ、性ホルモンが分泌されることで骨が硬くなり、身長の伸びを止めてしまう働きも持ち合わせています。
ですから思春期に身長が止まってしまうのは性ホルモンが関係していると言われています。

性腺刺激ホルモン

性腺刺激ホルモンは、脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、性腺を刺激し性ホルモンの分泌を促します。

【成長ホルモンの分泌を促すには?】

上記の身長を伸ばす働きをするホルモンの中でも、やはり特に注目すべきは「成長ホルモン」です。
成長ホルモンの分泌を増やすためには、様々な方法が挙げられます。
例えば、栄養素だとアミノ酸の一種である「アルギニン」の摂取がおすすめです。
アルギニンには成長ホルモンの分泌量を増やす働きをしてくれます。
アルギニンは体内でも生成されるのですが、より成長ホルモンの分泌を促すのであれば、やはり食事からの摂取も重要となります。
なお、アルギニンだけを摂取しても良いのですが、リジンというアミノ酸の一種も一緒に摂取すると良いでしょう。

他にも睡眠は成長ホルモンを促すために必要な行動です。
成長ホルモンというのは日中そこまで分泌されませんが、睡眠に入ると成長ホルモンが多く分泌されていきます。
特に、入眠してから最初のノンレム睡眠時に成長ホルモンはより多く分泌されるのです。
ただ、質の悪い睡眠になってしまうと、なかなかノンレム睡眠にまで入れず成長ホルモンも分泌されなくなってしまいます。
成長ホルモンの分泌を促すためには、しっかりと質の良い睡眠を取るようにしましょう。

また、成長ホルモンが分泌されるのは運動も関係しています。
運動によって筋肉の疲労が蓄積されると乳酸が生成されます。
あまり乳酸というと良い働きがないように思えますが、実はこの乳酸が脳下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促すのです。
乳酸が分泌されるには軽い運動を行うだけでは足りない場合もありますが、そこまで激しい運動をしなくてはならないわけでもありません。

成長ホルモンは空腹時にも多く分泌されると言われています。
空腹を感じた時に脳は食欲を増進させて体に食べさせるよう、グレリンというホルモンを分泌します。
このグレリンは成長ホルモンの分泌を促すため、毎日空腹感が感じられるように食事を取ることが大切です。
基本的に食事をした後食べ物は約2〜3時間程度で消化されていきます。
消化が終わるということは再びお腹が減るということにつながります。
できれば食後2〜3時間の中で間食を摂らないようにしましょう。
そうでないと空腹を感じることができません。

身長と骨端線の関係性

ホルモンの分泌によって身長はもちろん、体格なども変化していきます。
しかし、ホルモンだけが関係しているというわけではありません。
中でも「骨端線」と呼ばれる軟骨に注目してみましょう。

【骨端線とは?】

骨端線とは、骨の両端にある軟骨を指します。
軟骨というとクッションとしての役割があるという認識の方は多いかと思いますが、実は骨端線にはたくさんの骨細胞が集まっています。
さらにこの骨端線周辺には、古くなってしまった骨を破壊する破骨細胞と壊れた骨を新しい骨に変える骨芽細胞も密集しており、骨端線が活発に働くことで破骨細胞と骨芽細胞も活発的になります。
中でも成長期は骨芽細胞が活発になり、どんどん新しい骨が作られていくことで身長も大きくなっていきます。
ただ、骨端線は思春期頃から徐々になくなっていき、成人を迎える頃にはほとんどないような状態になってしまうようです。
しかし、ストレスや食生活によって思春期に早く突入してしまうと骨端線の閉鎖も早くなり、身長が伸びなくなってしまいます。

【骨端線があるかどうか知るには?】

骨端線がないと骨芽細胞の動きが鈍くなり、身長も伸び悩んでしまいます。
そのため骨端線がまだあるかどうか調べたいというケースもあるでしょう。
骨端線を調べるにはレントゲン写真を撮る必要があります。
10〜12歳の子どもで骨端線があるかを調べたいという場合は小児科に相談してみましょう。
場合によっては骨端線の影響ではなく、成長ホルモン分泌不全低身長症の可能性も考えられます。
15歳以降は整形外科で診てもらいましょう。
ただし、いくら身長のことで悩んでいるからと言っても、小児科や整形外科では骨端線のみの検査は基本的に行われません。
特に大きな病院だと拒否されてしまう可能性もあるので、通い慣れているクリニック等でレントゲン撮影をしてもらうようにしましょう。

まとめ

子どもの身長が伸びるのは、ホルモンの働きと骨端線が大きく関わっていると言えます。
それぞれの働きを知ることで、どうすれば効率的に増えるのか、また対策を行えば良いのか少しずつ見えてきたのではないでしょうか?
他の記事で詳しく対策方法などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。